高等学校の情報科で学ぶ(べき)こと

情報のイメージ

そもそも情報とは何か?

定義

情報には3つの意味がある。

  1. ものごとや出来事の内容や様子、またその知らせ
    (天気や事件、事故のニュースなど)
  2. 判断や意思決定の材料となる文字や数字
    (ペーパーテストの点数、商品の値段、天気図など)
  3. 生体や機械が活動するために出される指令や信号
    (光、音、触感、味、ニオイ、遺伝子など)

体重が増えちゃった。ダイエットしなきゃ!

この場合、体重という数値の増加に対して、減量を行うという行動に対する意思決定を行っていマス。これも情報と言えるデショウ。

また情報の特徴として、次のようなことが言える。

  1. 形がない
  2. 簡単に完全な複製が出来る
  3. 簡単に拡散が出来る

○○の新曲が出てる。音楽サイトで買わなきゃ!

音楽データは形がなく、コピーも簡単に行えるので、音楽サイトのサーバ(注1)から配信されマス。どこでもスマートフォンさえあれば、新しい音楽が楽しめるようになりマシタ。

(注1):サービスを提供する側のコンピュータを指す。この場合、スマートフォンはサービスを受ける側なので、クライアントという表現も用いられる。

情報が溢れかえる情報社会(情報化社会)

定義

情報社会とは情報の価値が、金や鉄、塩などの形ある資源と同じく価値があると見なされ、常に大量に生み出され続ける情報が人々の意思決定に大きな影響を与えるようになった社会のこと。

また日常生活から教育、ビジネス、政治に至るまで、情報技術によって変化がもたらされる社会を指す。

インターネットやスマートフォンなどの携帯電話の普及に伴い、人々が情報を簡単に共有し合えるようになったことで広く用いられる言葉になった。

一方、情報社会と情報化社会は同義とする場合と、情報社会に変化する過程である今の社会を情報化社会と表し、情報社会と区別する場合もある。

情報社会っていつから始まったの?

明確な線引きは出来ないのデスヨ。ソモソモ、情報は人類文明の初期から存在していマシタカラネ。人々が簡単に情報を共有出来るようになって生まれた考えデス。

利点

今まで直に人同士が対面で行っていたり店舗に行く必要があったことが、インターネットを利用することでどこでも行えるようになった。

  • チャット(文字による会話)
  • ネットショッピング(ネット通販)
  • ネット銀行
  • Web会議(リアルタイムの動画による会議)
  • オンライン授業
  • アンケート収集
  • オンラインゲーム

また、インターネットとスマートフォンの普及に伴い、個人でも簡単に情報収集や発信が行えるようになった。

  • ホームページ(ブログなど)
  • SNS(Twitter、Facebook、Instagram、TikTok、pixivなど)
  • 動画サイト(Youtube、Twitch、ニコニコ動画など)
  • 掲示板(5ch、redditなど)

ココはどれに該当するの?

「ブログ」デスネ。Weblog(ウェブログ)を略してブログと言い、時系列に記事を投稿する仕組みを持った・・・

うん、分かった!(話が長くなっちゃう)

欠点

情報の正確さが検証されないまま、情報が発信されてしまうため、不確かであったり誤った情報が発信されている。

  • 嘘や偽った情報
  • 間違っている情報
  • うわさ話
  • 陰謀論

自らの利益のためであったり、注目を浴びるためや愉快犯、単なる過失など、様々な理由で正しくない情報は送信される。

他にも性的コンテンツや薬物、危険物ど、有害な情報が発信されていることもある。

また誹謗中傷やいじめの手段にも利用されており、今まで起きていた問題が情報社会によって変化し、対処が難しくなるケースもある。

まとめ

教科「情報」としては、以下の点を目標に学ぶ。

  • 情報活用の実践力
    情報を収集、判断、表現、処理、想像する力を養い、受け手に対して適切な情報発信を行う能力
  • 情報の科学的な理解
    コンピュータやインターネットなどの基礎的な知識、プログラム、データの活用などの技能、理論を身につけ、実践し活用すること
  • 情報社会に参画する態度
    情報社会の利点と欠点を理解し、自己の行動に責任を持って情報社会へ積極的に参加する態度

これらの目標を達成し、情報社会でも活躍する人材を育てることにある。

現在の教科「情報」の問題点について

授業内容や質

学校や教員によって授業の内容が大きく異なっていること。

酷いところは、WordやExcelなどのOfficeツールの使い方しか教えないところや、ずっと2進数などの基礎知識のみに固執する場合もある。

教科「情報」は決してパソコン教室ではない。

新教科

教育課程審議会答申などを経て、1999年に高等学校学習指導要領が告示された。

他の教科と比べて、比較的新しい教科であるため、ノウハウの蓄積が少ない。

専門の教員が少ない

創設当時は、当然情報の教員免許を持った教員がいなかったので、既存の数学や理科など他教科の教員に対して、研修が行われて情報の教員免許が発行された。

畑違いの分野であるため、教員のモチベーションにもバラツキがあり、授業の質にも大きく影響を与えたと思われる。

また後に情報の免許のみしか持たない専任教師も現れ始めたが、十分な受け入れ先が少ないのも問題である。

授業時間数の関係で、正規雇用が難しく、非常勤講師として欲しがる学校がほとんどである。

変化の激しい教科

  • フロッピーディスク
  • ポケベル
  • PHS
  • メーリングリスト

これらは全て、情報技術の発達によって消滅した物やサービスである。

今習ったことが半年後には使い物にならなくなることもあり、学ぶ側も教える側も常に学び続けなければならない。

5年前の情報の教科書など、過去の技術に対するノスタルジーに浸るためにしか使えない。

それが教科「情報」の世界である。

参考

文部科学省 高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 情報編

三省堂 スーパー大辞林3.0

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